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《学会報告》第58回 日本移植学会総会(松本 亮)

2022年10月13日(木)~10月15日(土)、名古屋市中区、名古屋観光ホテルにて第58回 日本移植学会総会が開催されました。以下は参加された松本亮先生からの報告です。


第58回日本移植学会に参加しました。発表は移植に携わる経験豊富な先生方の発表が多く、プレゼンの仕方やスライドの見せ方などとても勉強になる学会でした。発表は一般演題の肝移植合併症3のセッションで、演題は「肝移植症例に対するopen abdomen management」でした。

質問:①OAM中にCHDFでの管理が重要とのことでしたが、抗凝固薬はフサンを使用しているか。またACTはどれくらいで管理を行っているのか。出血に関しては問題ないのか。
→CHDFの抗凝固薬はフサンを使用している、ACTに関してはICUの先生にコントロールしていただいている。CHDFを行ってもガーゼパッキングで止血はコントロールできると考えている。

②どの時点でOAMの適応と判断しているのか。また胆道の2期的再建はどういったことで決めているのか。
→多くはグラフトの血管再建後に剥離面やグラフトからの持続性のoozingが生じ、出血量が多く、手術時間も長時間に及ぶ症例をガーゼパッキングの適応と考えOAMを行っている。胆道再建前にそのような状態であれば胆道再建は2期的再建の方針としている。