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《学会報告》第44回 膵・胆管合流異常研究会(小坂 太一郎)

2021年9月11日(土)、オンライン形式にて第44回 膵・胆管合流異常研究会が開催されました。以下は参加された小坂太一郎先生からの報告です。


静岡での開催の予定でしたが、残念ながらコロナの影響で完全オンラインでの会となってしまいました。例年、熱い議論が楽しい本会なのですが、オンラインでも相変わらず、白熱した議論が飛びかっていました。
今回は小児外科施設が主催ということもあり、小児演題が多かった印象です。中でも、高位合流などの診断が難しい症例や胆道閉鎖との鑑別が困難であった症例など診断の困難さにスポットが当たったセッションが印象的でした。
私も「術中診断された小児膵・胆管高位合流の一例」を発表させていただきました。

以下、質疑応答です。
Q.胆汁中アミラーゼが低値であったが、高位合流としてどうか。
A.高位合流は常時逆流がないのが特徴であり、矛盾はしないと考える。

Q.胆石の原因は好意号中では説明がつかない?
A.逆流による胆嚢粘膜障害がトリガーになった可能性を考える。

やはり、ほかの研究会と比較して的確で厳しい質疑が多かったように感じます。今後も、合流異常に対して勉強、経験を積み重ねてまいりたいと思います。