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《学会報告》第55回 日本移植学会総会(濵田 隆志)

令和元年10月10日(木)~10月12日(土)、広島市中央区、広島国際会議場にて第55回 日本移植学会総会が開催されました。以下は参加された濵田隆志先生からの報告です。


細胞のみで構成される管腔構造体を用いたバイオ人工胆管の作製

(全体の感想)
 これまでにないほど、非常に活気のある移植学会でした。至る所に参加者が楽しめるような工夫がされており、素晴らしい学会でした。懇親会も非常に盛り上がりました。懇親会後に肝移植を行ってる施設の卒後15年目以下での会もあり、少人数ではありましたが、近い世代でわいわい話すことができ、非常に有意義でした。

(発表について)
 私の大学院の研究テーマであるバイオ人工胆管と原先生がされていた胆管吻合部に間葉系幹細胞シートを貼付し狭窄予防を行った実験の2本立てで発表しました。

Q.線維芽細胞であれば、長期的にみると器質化し、狭窄してしまうのではないか。
A.もともと胆管上皮細胞も加えてバイオ人工胆管を作製する予定であったが、胆管上皮細胞の多量培養を行えず、線維芽細胞のみの管腔構造体の移植となった。また、2週間のモデルであるので、長期的にみると、血管新生が誘導できており、胆管上皮も伸展する可能性はあると考える。やはり長期モデルの作成が必要と考えてる。

Q実際のコストや作製期間、細胞数など教えて欲しい。
A.細胞数は作製する胆管の長さにもよるが、35×107個は必要である。作製期間は、線維芽細胞増殖に2ヶ月、バイオ3Dプリンターで管腔構造体を作製しさらに強度を増すために培養するのが3ヶ月と5ヶ月ほどかかる。