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《学会報告》第91回 大腸癌研究会(井上 悠介)

令和元年7月5日(金)、東京都港区、浜松町コンベンションホールにて第91回 大腸癌研究会が開催されました。以下は参加された井上悠介先生からの報告です。


示説Ⅰ-4『肝転移単独StageIV大腸癌の治療と予後』

1年に2回開催される大腸癌研究会。毎回主題2つが決まっており、今回は「大腸癌肝転移の治療戦略」、「大腸NETのすべて」であった。私は肝転移単独同時性大腸癌の治療法と予後について発表した。当科で大腸癌の手術を行った685例より肝転移単独StageIV大腸癌34例を抽出し、H1,2,3に分けて治療法と予後を後方視的に検討した。肝転移に対して肝切除が完全に遂行できれば3年生存率は85.9%、5年生存率は62.5%と比較的良好な予後が確認できたが、肝切除後の再発率は70%程度と高く、肝切後の治療が問題である。
全体として、同時性肝転移に対する同時切除は多数の施設で行われているようであったが、細かい治療方針に関しては、まだまだ議論の余地があると感じた。
(質問)
肝切除後の化学療法はどのように行っているか?
⇒術前化学療法のレジメンや回数が様々であり、術後は基本的に行うことが多いが、最終的には状況に応じて決定している。