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《学会報告》第113回日本消化器病学会九州支部例会(高槻 光寿)

令和元年5月24日(金)~25日(土)、福岡市中央区、アクロス福岡にて第113回日本消化器病学会九州支部例会が開催されました。以下は参加された高槻光寿先生からの報告です。


シンポジウム2「肝腫瘍のトータルマネージメント」
「本邦の血液製剤によるHIV/HCV重複感染者における肝細胞癌治療の現状」

第113回日本消化器病学会日本支部例会に参加してまいりました。
今回は九州大学臨床・腫瘍外科の中村雅史教授が会長を務められ、福岡での開催でした。
消化器内科・外科を志す若手の登竜門的な位置づけの学会であり、研修医/専修医の優秀演題や優秀指導医の表彰が情報交換会で行われましたが、長崎から多くの演題が採択されておおいに盛り上がっておりました。
私は今回、我々が平成21年度より継続している『血液製剤によるHIV/HCV重複感染者における肝移植についての研究』より、同患者群におけるHCCの特徴を報告しました。
アンケートによる全国調査を行いましたが症例の集積に大変苦労し、得られた24例の症例の特徴として、Child-Aで単発症例でも肝切除を行われた症例がなく、Child-Cでミラノ基準内でも肝移植を行われず癌死する症例が多い、という結果でした。診療主科は消化器内科以外のことが多いためガイドラインに基づく適切な治療が行われていない可能性があり、肝臓内科の介入が必要であると感じました。

Q:1次アンケートの回収率が30%程度と低いのはなぜか。
A:診療主科が消化器内科でないことが大半であるので、適切な治療を行っていない自覚があってうしろめたい気持ちもあったのかもしれない。

Q:今後の進展は。
A:ガイドラインの存在自体を知らないことも多いと思う。ぜひ消化器内科の先生方にも積極的に介入してもらい、より適切な治療を行って救命につなげていければと思う。