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《学会報告》第56回九州外科学会(末田紘子)

令和元年5月17日(金)~18日(土)、鹿児島県鹿児島市、鹿児島市町村自治会館にて第56回九州外科学会が開催されました。以下は参加された学生の末田紘子さんからの報告です。


この度、高次臨床実習生として、鹿児島で開催されました第56回九州外科学会に参加させて頂きました。普段の臨床実習では主に手術に参加させて頂いていますが、今回は様々な講演やセッションを拝見し、外科治療とは手術だけではなく化学療法や放射線療法、周術期の全身管理すべてを統合した医療であり、その一つ一つに発展の余地があるという印象を受けました。先生方が日々技術を磨かれている一方で、より質の高い医療を追求するために、このような学会で知見を深めていらっしゃる姿は新鮮であり、私にとって大変刺激的な二日間となりました。
中でも印象的だったのは、九州大学の中村雅史先生による特別講演で、外科学の三大発明である止血・無痛・感染制御が基礎となり、現代の低侵襲・臓器移植・集学的治療に結びついているという外科学の温故知新について改めて知れたことです。近年、21世紀最後の難治癌と言われた膵癌の予後も徐々に改善しており、iPS細胞移植も現実のものとなりつつあるというお話を聴いて、10年後20年後の外科医療界の発展を想像し、胸が高鳴りました。
また、学会初日の終わりに先生方から能動的な学会参加のアドバイスを頂き、翌日のセッション内で質問をしたことは私にとって強烈な体験でした。質問をするためには発表内容の論理をしっかりとフォローする必要があり、先生方にご指導して頂いてからは、漫然と聞き流すのではなく、疑問点を見逃さず理解に結びつけようとする意識が明確に生まれ、このようなディスカッションこそが知見を深める場所であることを体感しました。
第二外科のクリクラでは手術や病棟管理に学生も積極的に関わらせて頂き、外科実習だけではなく、これから医師として働く上で必要な姿勢を学ばせて頂いています。それに加えて今回学会に参加させて頂いたことは、先生方の学術的な一面と弛まぬ向上心を垣間見れた良い機会となりました。頂いた経験を糧にし、まずは実習、勉強と益々精進して参りたいと思います。ありがとうございました。