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《学会報告》第119回日本外科学会定期学術集会(日高 悠介)

平成31年4月18日(木)~20日(土)、 大阪府大阪市大阪国際会議場・リーガロイヤルホテル大阪にて第119回日本外科学会定期学術集会が開催されました。以下は参加された学生の日高悠介さんからの報告です。


今回第二外科肝胆膵A班に高次臨床実習を行うなかで、大阪で開催された第119回日本外科学会総会へと参加する機会をいただきました。
 外科の学会では今まで参加したことのある学会と異なって、手術ロボットや手術機器などが展示されていて、普段なかなか触ることのない機器を実際に触ることができていい経験になりました。
その中でも印象に残っているのが二日目に行われていた京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥先生の「iPS細胞研究の現状と医療応用に向けた取り組み」という演題で話されていた講演でした。10年前に華々しく話題にあがった基礎医学の分野での成果がこの10年間でここまで臨床間近まで来ているのかととても驚きました。例の一つとしてあがっていた膵島の再生も、実際の膵島に近いインスリン・ガストリンを分泌する膵島がiPS細胞から誘導されて作成されて、それをさらに宿主の免疫機構から逃れつつ内分泌機能だけ生かすために特殊なカセットに埋めて移植、それを移植されたマウスは食後の血糖値がしっかりとコントロールされる、というのは今は克服できていない病が克服される未来の医療が目の前にあるのだとわくわくし、またその実用は外科医によってなされる、「再生医療は外科治療である」との言葉にははっと思わされるものがありました。
 その後に続いた会頭講演ではいかに外科医を増やすか、外科医を希望するとはどういうことかについて話されており、いかにいま外科医が必要か増やさないといけないかを訴えられていました。先ほどの再生医療とあわせて、新たな医療が患者のもとへと届けられるためにも、次の医療を作るべく研究を進める人たちも、それを患者に届けるべく医療の技術を磨く人たちも、両方がそろって進んでいいものをつくっていくのが大切なのだなと感じました。
 手術や病棟だけではなく、外科のアカデミアの世界も少し覗けてよいクリクラ実習となりました。