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《学会報告》第119回日本外科学会定期学術集会(小林 慎一郎)

平成31年4月18日(木)~20日(土)、 大阪府大阪市大阪国際会議場・リーガロイヤルホテル大阪にて第119回日本外科学会定期学術集会が開催されました。以下は参加された小林慎一郎先生からの報告です。


今回は大阪での開催であった。2日間の参加であったが、接合部癌、胃癌、食道癌のセッションに参加した。接合部癌では治療方針は決定的でなく、最適な術式も含めまたあらたな展開を模索しているところであり、非常に興味深いセッションであった。胃癌のセッションは進行胃癌に対する治療とロボット手術の話題が主であった。食道癌のセッションでは合併症などに関する対応を全国の施設が討論していたが、壇上で鹿児島大学の夏越教授の発言は力強く、印象的であった。食道疾患検討会の重要性は改めて再認識された。前日にMDアンダーソンの消化管癌の口演を聞くことができず、残念ではあった。外科学会では海外から著名な先生が講演に来られるため、できるだけそういう機会は逃さないように気を付けようと思った。
自身は腹腔鏡下幽門側胃切除、評価シートのバリデーション研究を発表した。周りの反応は上々であり、皆関心を持っていただけた。これは北海道大学の倉島先生らとの共同研究であり、その後行われた卒後教育セミナーでは外科教育に関する講演をされた。改めて日本でも外科教育研究は今後発展していく分野であり、そのパイオニアの倉島先生と共同研究できる機会を得られ、本当に素晴らしい機会を得ることが出来きたと感激している。

評価シートは記入にどれくらい時間がかかるのか
約1-2分程度である。お互い忙しいため、十分な時間が取れない、これはどの施設でも一緒と思われる。そのため、指導者と評価点が異なったところを確認し、質問したり、ビデオを見直すのに活用していた。

現在も使用しているのか
当施設ではそこまで症例数がないため、現時点では専門的に学ぶ修練者がいない。今後そういう機会があれば、しっかりと活用していきたい。ちなみに評価シートで満点の症例を技術認定医のビデオに提出した。そのため、自分の手術のクオリティー管理にも有用かもしれない。

今後はどう展開していくのか
N = 1のため、多数での検証、さらにはRCTでの習熟度を検証する必要がある。そのためには多施設共同研究が不可欠と考えている。しかし、外科教育でのRCTは様々な課題もあるため、その点は慎重な検討が必要と思われる。