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《学会報告》第18回再生医療学会総会(小林 慎一朗)

平成31年3月21日(木)~3月23日(土)、 兵庫県神戸市の神戸国際会議場にて第18回再生医療学会総会が開催されました。以下は参加された小林慎一朗先生からの報告です。


今回は、神戸で行われた再生医療学会に参加した。シンポジウムで発表するという大役であったが、座長である鳥取大学の磯本教授、江口教授に助けて頂きながら無事発表が行われた。心臓・軟骨など様々な分野での臨床応用が盛んであるが、消化器分野はやや停滞気味である。食道分野に関しても現在食道狭窄に関する基礎研究があまり進んでおらず、危惧しているが、臨床応用に関しては、試行錯誤が続いており、ブレイクスルーのためには、基礎研究をもう少し充実させる必要があると考えている。消化器分野の中で最も注目されるのが、横浜市大の武部先生・谷口先生らが行う肝芽細胞オルガノイドを用いた臨床研究である。肝移植までのブリッジ治療であるが、その期待度は計り知れない。特に周辺のデータを固めるための基礎的な検討が十分行われており、ブリッジ以上の効果がでるのではないかと密かに期待している。十二指腸ESDに対する筋芽細胞シート移植の臨床研究を進める研究室としては、臨床的な技術はもちろんだが、基礎的な解析にも十分精通した人材育成と戦略が必須と思われた。

Q狭窄例と非狭窄例では何が違うのか
A細胞シートの品質やホストの環境など考えられる。品質の安定性を高め、ホストの移植環境を整えるための支持療法が望ましいと考えている。

Q in vitroでの実験は臨床研究の結果と同等と考えてよいか。
A内視鏡観察を見る限りは、現象論としてはほぼ間違いないであろう。経時的に、生検すればもう少し詳細にわかると思われるが、倫理的に困難である。基礎的なさらなる検討が必要と思われる。