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《学会報告》第44回九州代謝・栄養研究会(高槻 光寿)

平成31年3月16日(土)、 福岡県久留米市の久留米大学筑水会館にて第44回九州代謝・栄養研究会が開催されました。以下は参加された高槻光寿先生からの報告です。


セッション2『胆道閉鎖症後合併症から短腸症候群となり栄養管理に難渋した生体肝移植症例』

久留米大学筑水会館で開催されました第44回九州代謝・栄養研究会に参加してまいりました。本会は主に外科と代謝・栄養に関して多職種で情報交換する、歴史ある研究会です。  手術侵襲と代謝・栄養については、その重要性を認識しながらも外科としてはなかなか目を向けにくい領域ですが、このような会に出席することで知識が整理され、目からウロコの話題もあり、大変勉強になりました。
特別講演は京都大学肝胆膵・移植外科のおなじみ海道利実先生でした。いつもドラッカーのマネージメントについての話題を軸に魅力あるお話をされますが、データや内容が更新されて、何回拝聴しても本当に面白く、1時間があっという間に感じました。
今回、私は胆道閉鎖症に対する術後合併症から短腸症候群となり、最終的に生体肝移植と脳死小腸移植を受けた小児症例について周術期管理の困難さと多臓器移植の効果を報告させていただきました。
Q:短腸となってから小腸移植登録まで数か月かかっているが、もう少し早く登録してもよかったのではないか。
A:ご指摘のとおりだが、本邦の現状で小児による提供がすぐにあるとは想定し難く、なるべく移植を回避する方向で管理を続けていた。ω3系脂肪乳剤が使用できればもう少し粘れる可能性があったかと思うが、肝障害が進行していく中で最終的に小腸移植登録を決めた。
Q:生体小腸移植は検討しなかったか。
A:生体肝移植後でもあり、検討していない。可能性が低くても脳死移植に賭けることにした。