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《学会報告》TSS Asian regional meeting 2018(高槻 光寿)

平成30年11月23日(金)~11月25日(日)、台湾のTaipei Marriott HotelにてTSS Asian regional meeting 2018が開催されました。以下は参加された高槻光寿先生からの報告です。


このたび、11月23日から25日まで台湾の台北で開催されましたTransplantation Science Symposium(TSS), Asian Regional Meeting 2018に出席してまいりました。個人的には、台湾は平成13年から2年間、台湾第2の都市である高雄の長庚紀念病院(陳肇隆教授)に留学させていただき肝臓手術の研鑽を積んだ思い出の地であり、教室としても4年前に医局旅行で訪れ、今回の台湾訪問はそれ以来でありました。タイトなスケジュールのため観光する時間はあまりありませんでしたが、医局旅行で訪れた士林夜市を再訪し、ものすごい人の数で相変わらずの台湾のパワーを感じることができました。今回、なぜか私が留学していた高雄からの参加者は陳教授をはじめとしてほとんどおらず、再会を期待しておりましたが、そこは残念でした。
今回私は、2009年より厚労科研による研究として兼松名誉教授の時代から、現在も江口班として継続している「血液製剤によるHIV/HCV重複感染に対する肝移植」について講演させていただきました。
朝イチ8:00からのセッション、しかも一発目で、かなり広い会場にもかかわらず聴衆は最初5名ほどでしたが徐々に増え、30分の講演を終わるころには4分の一ほど埋まっておりました。内容が特殊なためか、会場からの質問ははく、座長の先生からいくつか質問をいただきました。

Q:医療従事者のHIV感染対策はどうしているのか。
A:移植適応となる症例は原則としてHIV-RNA測定感度以下(高感度amplicorPCRで<50)であるので、感染のリスクはないが、特に直介の看護師には手袋を2重にするなどの予防策は講じている。基本的にはstandard precautionによる予防である。

司会の湯沢賢治先生より、「他に何かコメントは?」
A: Child-Aでも急激に悪化して死亡する症例は確かにあるので、緊急度のランクアップが認められたのはよかった。現在も待機症例はあるが、それほど多い数ではないので、このシステムは許容されると思う。