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《学会報告》ACS Clinical Congress 2018(高槻 光寿)

平成30年10月21日(日)~10月25日(木)、アメリカのボストンにてACS Clinical Congress 2018が開催されました。以下は参加された高槻光寿先生からの報告です。


ボストンで開催されたACS2018に参加してまいりました。特に数年前にFellowとなりましてからは、なるべく毎年演題を出すように心掛けております。ボストンは初めて訪れましたが、やはり歴史ある学術都市、という印象でした。あまり観光する時間はありませんでしたが、そぼ降る雨の中、山之内先生と一緒にハーバード大学のキャンパスを訪ね、重厚な中にも学生たちの活動的な雰囲気が印象的でした。
学会はさすがの規模でしたが、なんとなく年々コンパクトになってきているような気がしましたが気のせいでしょうか、、、。今回は特に最先端のトピック的なものがあまりなく、教育や外傷など、米国独特のセッションを心掛けて参加しました。若手のburn outや外科医不足は米国でも数年来の問題となっており、いかにストレスなく効率的な指導・教育を行うかが広く議論されていました。
私は、e-posterセッションで生体肝移植ドナーにおける術後胃鬱滞予防の報告をしました。日本の学会のいわゆるデジタルポスターと同じ形式で、ひとつの広い会場にいくつかの小さいステーションがあり、それらが同時進行で行われる形式でした。演者と聴衆の距離が近く、どのステーションでも熱い議論が交わされておりました。むしろ一般口演より濃密な雰囲気でなかなか面白かったです。

e-Poster session 5『Hepatobiliary and Pancreas』
「Prevention of delayed gastric empty after living donor left hepatectomy」
Q:大網充填群で1例再手術症例があったが、どのような状況だったのか?
A:他院で手術されたので詳細は不明だが、おそらく充填した大網が癒着して幽門が狭窄してしまったのだと思われる。この経験以降、現在のセプラフィルムを用いる方針に変えた。
Q:術後1か月目にCTで評価しているが、これはルーチンで行っているのか?
A:そうである。
Q:セプラ群で胆汁漏が少ないということだが?
A:historical control を用いたstudyなので、特に最近は胆汁漏自体が減少しているだけかもしれない。セプラ群でfluid collectionが多いが、臨床的に問題となった症例は少なかった。