FC2ブログ

《抄読会》円城寺 貴浩

What are the influencing factors for chronic pain following TAPP inguinal hernia repair: an analysis of 20,004 patients from the Herniamed Registry.
雑誌:Surg Endosc
発行年:2018
PMID:29075969

近年、腹腔鏡手術の普及により、鼠径ヘルニアに対しても、多くの施設でTAPP手術が標準治療となってきている。
 昨年度、鼠径部切開法における鼠径ヘルニア修復術後の慢性疼痛についての文献が抄読会で読まれていたが、TAPPでのリスクについての文献を今回読ませていただいた。
“What are the influencing factors for chronic pain following TAPP inguinal hernia repair : an analysis of 20,004 patients from the Herniamed Registry”という論文で、初回TAPPを施行した片側の内外側鼠径ヘルニア症例20.004例に対する術後慢性疼痛の検討を行われた。TAPPを初めて施行された鼠径ヘルニアの男性患者における、慢性疼痛のリスク因子は以下であった。
① 若年、②術前からの疼痛、③小さいヘルニアサイズ、④高いBMI、(⑤メッシュの固定)、(⑥術後の合併症の発生)
術前から痛みがある、サイズの小さいヘルニアの若年男性患者は、手術に対する期待は大きいと思われる。しかしながら、術後永遠の痛みに悩まされる可能性がある。そのため、術前の患者説明の際には、慢性疼痛に関するICを十分に行い、同意を得る必要がある。


スライド1

スライド2