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《学会報告》第16回日本臨床腫瘍学会学術集会【1日目】(小林 和真)

平成30年7月19日(木)~7月21日(土)、兵庫県神戸市の神戸コンベンションセンターにて第16回日本臨床腫瘍学会学術集会が開催されました。以下は参加された小林和真先生からの報告です。


2018/07/19:ポスターセッション P1-104 大腸がん2
切除不能進行・再発大腸癌に対するBevacizumab (Bmab)+ mFOLFOXIRI療法の検討
17:20〜18:10 神戸国際展示場 第2号館
司会:香川医科大学 臨床腫瘍学教授 辻 晃人 先生

<全体の感想>
 ともかく暑い。昨年にもまして異常な暑さであった。
 がん診療センターの福田実先生1)の禁煙セッションNon-smoking sessionが大変面白かったです。質問もさせてもらいました2)。
 ちょっと、ピンボケ気味の写真ですが、外来化学療法室の土屋さんが撮ってくれた写真を添付します。

1)
①

2)
②

Beyond the bordersが今年の学会のテーマで、相変わらず抗PD-1/PD-L1抗体が隆盛を極めており、大腸癌のASCOネタが冴えなかったこともあり、肺癌分野の発表が目立つ。確かに癌腫というボーダーは分子標的薬の出現以来、崩れつつあるのは間違いないでしょう。
 さて、私のセッションは1日目の大腸癌ということでAUDIENCEも多くて盛況でした。司会の辻晃人先生の見事な采配で、予定の10分前には終了しました。
しかしながら、セッション開始10分前まで、ネーベン先のK先生から、私がケモをやっている患者の件で、緊急電話があり、それに続いて、「論投稿用のCOIの手書きサインを早く何とかして」との要請があり、FAXで急送するための、妻への段取りの電話やメール送信のため、私の直前の演題まで、何も聞くことはできず、連絡直後、直ちに発表となり、師匠の前なので、非常に焦ったが、何とかこなしました。
今年の学会のテーマはbeyond the bordersということでしたが、私にとっては、発表直前まで他の仕事をしながらでも、自分の発表はちゃんとしろという意味だったようです。大変良い経験になりました。

<会場からの質問>  
問い1-1) modified FOLFOXIRIはCPT-11が150mg/m2と普通の量ですが、UGT1A1は測定するのですか?
 回答)CPT-11を使う場合にはUGT1A1は必ず測定します。ただし、singleのホモやヘテロでは、減量はせず、まず150mg/m2の標準量でスタートし、副作用に応じて減量します。
問い1-2)ダブルへテロでもそうですか?
回答)ダブルへテロの症例は経験がありませんが、その時は125mg/m2にするかも知れません。

<座長からの質問>
Q:二次治療はBmabでいきますか、それとも他の血管新生阻害薬でいきますか?
A:BBPには拘っていないので、FOLFIRIをバックボーンにして、RmabやAFLとの併用でいきます。→これは学会予行でまさに金高先生が指摘したところです。「さすが准教授!」→「学会予行は役に立つ」