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《学会報告》第73回日本消化器外科学会(曽山 明彦)

平成30年7月11日(水)~7月13日(金)、鹿児島県鹿児島市の城山ホテル鹿児島・かごしま県民に交流センターて第73回日本消化器外科学会が開催されました。以下は参加された曽山明彦先生からの報告です。


安全な腹腔鏡下系統的肝切除の普及のために-腹腔鏡下右葉切除と左葉切除の定型化-というテーマのセッションでの発表であった。以前より、腹腔鏡下肝切除に熱心に取り組んで来られた施設が、各施設で確立されてきた手技、また工夫という点について発表されていた。腹腔鏡下肝切除における低侵襲性や整容性というところは、広く認知されており、その利点を活かすべく、安全性、正確性という点を担保しながら、各施設における定型化が進められていることがわかりやすくプレゼンテーションされていた。手技やアプローチ自体は、様々であるが、施設における定型化がなされることで、より安全で円滑な手術となっていると思われた。目的は、安全で正確な手術であり、最後の特別発言を拝聴し、アプローチは様々であっても、‘Principleは変わらない’ということをあらためて感じたシンポジウムであった。


Q:肝臓の授動だけであれば、ハンドアクセスの位置は整容性という点から考えて恥骨上でもよいのでは?

A:安全性、正確性という点から、肝臓との距離を考えると、臍部にハンドアクセスを設定するのが、最適な位置と考えている。この位置設定は、ハイブリッド肝切除の多くの経験に、裏付けされている。腹腔鏡下肝葉切除を行うに当たり、安全性・正確性という点は非常に重要であり、当科のアプローチもその点を重視してのハンドアクセスの位置設定である。ただ整容性という点に関しても、恥骨上切開に比し、大きく劣るということはないと考えている。

Q:皮膚切開は何cmか?

A:臍部に8cmの切開を設けている。臍部の凹みも利用できるので、十分なスペースを確保することができる。