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《学会報告》第73回日本消化器外科学会(小林 慎一朗)

平成30年7月11日(水)~7月13日(金)、鹿児島県鹿児島市の城山ホテル鹿児島・かごしま県民に交流センターて第73回日本消化器外科学会が開催されました。以下は参加された小林慎一朗先生からの報告です。


要望演題 食道穿孔・狭窄に対する治療の工夫
How to manage the refractory anastomotic strictures after esophagectomy

久々の消化器外科学会へ参加した。鹿児島で行われたが、非常に暑かった。しかし、魅力的な都市であり、桜島ははじめ景観も素晴らしかった。食道のセッションを中心に聴講をおこなった。
今回は要望演題に2つの臨床研究を元にした、吻合部狭窄のストラテジーを提示した。TA局注療法の有用性を示す結果もあったが、我々としては、安全性・有効性とも勝ると考えられるステロイド内服療法に関して、発表を行った。これまでの基礎研究の積み重ねからTA局注療法は化学的焼灼術でありステロイド内服療法の作用機序が異なる事を提言していく必要がある。

Q: どの時期からステロイド内服を開始するのか
A: 急性期にステロイドを使用するのは、感染症の観点からリスクが高い。また早期再発が懸念される症例も控えている。まだ数例の経験しかなくこれから症例数を蓄積していく必要がある。

食道癌の術前DCF療法に関して、長期データが徐々に出てきていた。JCOG1109の結果が待たれるところだが、術後1-2年まではOSの改善がみとめられるが、3年くらいでOSが重なるとのことであった。これは術前治療の限界を示すデータとなる可能性もあり、さらなる治療法の模索が必要となってくる可能性がある。