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《学会報告》第73回日本消化器外科学会(高槻 光寿)

平成30年7月11日(水)~7月13日(金)、鹿児島県鹿児島市の城山ホテル鹿児島・かごしま県民に交流センターて第73回日本消化器外科学会が開催されました。以下は参加された高槻光寿先生からの報告です。


このたび鹿児島で開催されました第73回日本消化器外科学会総会に参加してまいりました。まあとにかく暑かったですが、夏越教授はじめ、鹿児島大学の方々のおもてなしがすばらしく、思い出深い学会となりました。特に懇親会では直前に雨が降り、どうなることかと思いましたが、おそらく教室の方々の神通力で雨もやみ、同時に桜島も爆発して我々を歓迎してくれました。クリクラ学生たちにも、よい経験となったことと思います。
今回私は、「肝移植手技の肝胆膵外科への応用」ということで発表させていただきました。
先日の日本肝胆膵外科学会と同様、スライド・発表ともに英語でした。肝胆膵外科学会のときは海外の方々がいたのでよかったですが、今回は会場には完全に日本人のみでしたので、なんとも違和感を感じてしまいました。どうしても質問する人間が片寄ってしまい、ディスカッションも浅くなりがちなので、国際化の視点からは理解できますが、もう少しやり方を考えた方がよいように感じます。

Q:内側区域の嚢胞腺癌の症例は左葉切除が妥当だったのではないか?
A:前区域胆管が圧排されていたので、本来ならばマージン確保のためには左3区域切除すべき症例であったが、プレゼンしたとおり細胞診の結果と解剖学的切除の妥当性エビデンスが乏しかったので部分切除とした。左葉切除はむしろ難しかったと思う。

Q:ハンギングは確かに有効だと思うが、IVC損傷などの合併症がありうるので、不要な症例にはしなくてよいのではないか。
A:うまくテーピングできれば極めて有用なので、行っている。原則として盲目的操作でのテーピングは行わず、きちんと肝を授動することにしている。
(回答では述べませんでしたが、当科では上腹部正中切開でドナー手術を行っているので、その点からもハンギングは有用です。)