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《学会報告》第30回日本内分泌外科学会総会(山之内 孝彰)

平成30年6月28日(木)~6月29日(金)、北海道札幌市の札幌プリンスホテル国際館パミールにて第30回日本内分泌外科学会総会が開催されました。以下は参加された山之内孝彰先生からの報告です。


<全体の感想>
 外科のみで無く、泌尿器科、頭頸部外科なども参加の学会です(外科が圧倒的に多ですが)。今年は新専門医制度の関すること、甲状腺癌の新ガイドラインのこと、また最近注目が高い分子標的薬の話題が目を引きました。発表演題に関しては下に示しますが、興味を持って頂き、活発な議論が出来て大変勉強になりました。

【氏  名】山之内 孝彰
日時:平成 30 年6月 29 日(金)
会場: 札幌プリンスホテル 国際館パミール
セッション名:ポスター「バセドウ病」
演題名:バセドウ病術前甲状腺機能の検討
<会場からの質問>
Q:ヨウ化カリウム長期投与されている方は、手術に備えて一端ヨウ化カリウムを中止し、改めて再開するといったことは行いますか?
A:そのようなことはしていません。(その後、会場の大御所の先生から、ヨウ化カリウムの中断はクリーゼを来す危険があり推奨できないとご意見を頂きました)
Q:術後クリーゼ症例の詳細は?
A:ヨウ化カリウム投与後のFT3は14程度、その後のステロイド投与でも9台までの低下に留まりました。術後、発熱、意識障害を認めましたが、1日程度で改善し、重篤化しませんでした。


【氏  名】崎村 千香(代理;山之内孝彰)
日時:平成 30 年6月 29 日(金)
会場: 札幌プリンスホテル 国際館パミール
セッション名:ポスター「濾胞癌」
演題名:細胞診にて乳頭癌の否定が困難であった非浸潤性甲状腺濾胞腫瘍の一例
<会場からの質問>
Q:今回のNIFTPでは郭清はするべきですか?
A:現在のところ、切除して詳細に検討しないと、NIFTPか乳頭癌か、あるいは濾胞性腫瘍かの診断は得られないので気管周囲の郭清は行います。
Q:診断書への病名記入は?
A:NIFTPはWHOでの分類であり、本邦の取り扱い規約ではまだ表記がありませんので、今回は癌の病名を記入しました。
他、以下のようなコメントを頂きました。
「NIFTPが疑われた場合、overdiagnosisにならないよう、経過観察も考慮すべき」
「最近、国外でNIFTPでのリンパ節転移例の報告がなされた」