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《学会報告》第54回日本肝臓学会総会(高槻 光寿)

平成30年6月14日(木)~6月15日(金)、大阪府大阪市の大阪国際会議場にて第54回日本肝臓学会総会が開催されました。以下は参加された高槻光寿先生からの報告です。


第54回日本肝臓学会総会珍道中

このたび、大阪で開催された第54回日本肝臓学会総会に参加してまいりました。
が、いきなり大阪への移動で出鼻をくじかれました。博多-小倉間で発生した新幹線の人身事故のため博多発の新幹線が全面停止となり、朝イチ8:00発表のために前日入り、の計画がいきなり崩壊致しました。急ぎ博多で1泊2,000円のドミトリーを確保し(写真)、翌朝の始発で移動しましたが、当然のごとく超満員で博多~新大阪の2時間半立ちっぱなしの荒行を強いられました。まあ、たまにはこんな経験もいいか、と自分に言いきかせつつ移動しましたが、結局セッションには間に合ったものの私自身の発表の予定時間には間に合わず、うしろへずらしていただくことでなんとか事なきを得ました。司会の徳島大学島田先生、順天堂大学静岡病院玄田先生はじめ、関係の方々には深くお詫び申し上げる次第です。
さて、今回私は、ワークショップ「肝移植診療の今後の展望」のセッションで9年来厚労科研による研究を継続している「血液製剤によるHIV/HCV重複感染者に対する肝移植」について報告してまいりました。また、同じセッションで当院消化器内科の宮明先生が肝移植における脂肪肝の遺伝子解析の発表をされ、会場より「長崎大学は消化器内科が術前スクリーニングから術後フォローまで全面的に肝移植に関わっており、素晴らしい」と評価され、とてもうれしく思いました。

Q:DAAの適応は重複感染者ではどうなのか?今後展開が変わってくるのでは?
A:適応に関しては、HCV単独感染と同様であるが、ご指摘のとおりDAAでHIVのみならずHCVも根治可能、となってくると、移植適応については再考が必要となってくると思われる。
玄田先生よりコメント
本件はなかなか難しく、肝細胞障害に比して門亢症が強い、という通常のHCV感染とは異なる病態がベースになっている。現行、移植適応となるのは年間数例と思われるが、DAA出現によってすぐに解決できる問題ではない可能性もあり、適応は当面そのままで検証を続けていくべきであると思う。


ドミトリー