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《学会報告》第30回日本肝胆膵外科学会学術集会(高槻 光寿)

平成30年6月7日(木)~6月9日(土)、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて第30回日本肝胆膵外科学会学術集会が開催されました。以下は参加された高槻光寿先生からの報告です。


横浜で開催された第30回日本肝胆膵外科学会学術集会に参加してきました。数年かけて徐々に英語化が進み、今回はついにおそらく本邦初のスライド/発表ともに100%英語、ということでありました。予想通りディスカッションは十分にされていたとはいえない部分もありましたが、近年海外、特にアジア諸国の台頭が著しい肝胆膵外科領域においては、避けては通れない試みであると思いました。
今回私は、生体肝移植における術後胆管狭窄に対する内視鏡的ステント留置の長期成績を報告致しました。長期的にも成績良好で有用ですが、肝内または総胆管結石の発生に注意が必要なことと、難治の場合にはメタリックステントが有用である可能性があります。メタリックステントについては、東京大学からも3例の経験が報告されていました。

Q:レシピエント術中に留置しているスプリントチューブは、十二指腸から刺出しているようだが、全例にしているのか?
A:いや、十二指腸から刺出しているのではなく、総胆管下部の十二指腸上縁あたりから出してタバコ縫合固定し、十二指腸の壁でチューブを埋め込むように瘻孔を形成している(Witzel法)。全例に行っている。
Q:メタリックステントの適応は?
A:有用な方法ではあるが、プラスチックステントは手技がシンプルでこれのみで治療可能な症例も多いので、現行ではこちらが第一選択でよいと思う。メタリックステントは、難治例に対する次善の策と考えている。