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《学会報告》第26回日本乳癌学会学術総会(秋月 希美)

平成30年5月16日(水)~5月18日(金)、京都府京都市の国立京都国際会館にて第26回日本乳癌学会学術総会が開催されました。以下は参加された学生の秋月希美さんからの報告です。


6年 秋月希美(2018/5/7~6/1)

 私は学会に参加するのは今回が初めてで、その規模の大きさに驚きました。乳腺という体の一部をとってもあれだけ多くの医療スタッフが携わっているということを知るいい機会になりました。
 乳腺班の先生から「厳選口演」がいいよとお勧めされていたのでその会場に入りました。いくつかの口演の中でも、私が興味を引かれたものが2つあります。
 一つ目は、「乳癌撮像用超音波CT装置の開発」という演題での発表でした。その研究では患者さんは乳房の部分に穴が開いたベッドに腹臥位になり水の中で乳房を撮像するというものでした。私がこのテーマに興味を持ったのは、常々マンモグラフィは痛そうだと思っていたからです。外来でマンモグラフィが痛かったと顔をしかめる患者さんを見て、もっと非侵襲的な検査方法があればいいのにと考えていました。まだまだ乳房外縁の撮像が難しいことなど課題はありそうでしたが、座長の反応からも今後が期待される研究であることが分かりました。
 二つ目は、「乳癌術後の化学療法誘発性神経障害性疼痛に対するがん脅威解釈モデルに基づいた理学療法の効果」という口演です。この口演は途中からだったのであまり内容は理解していませんが、たしか<乳がん患者は一度痛いという刷り込みがされるとそれにより可動領域が狭くなり、動かさなくなるためにますます痛みが増すという悪循環に陥る。そのため積極的に動かすようにする介入が痛み軽減の役に立つ>というような内容だったと思います。私はもともと非薬物療法に興味があり、患者さん自身の力で自分に変化をもたらすことが治療には有効なのではないかと考えていたのでこの口演は非常に面白いと感じました。がん=痛いという思い込みを減らすことで、痛みの軽減とともに内面的にがんへの恐怖を取り除き、生きる勇気を与えることができればそれは患者さんにとって非常に大きなことになると思います。術後リンパ節転移を知った患者さんが不安で涙を流していたのが、先生に話を聞いてもらって楽になったと話すのを見て、治療において患者さんの感情的な部分は大きなウエートを占めると実感しました。
 今回乳癌学会に参加したことで、初めて京都に行けたこと以上に思わぬいいことがありました。それは、友達が増えたことです。病院で実習しているだけではなかなか話さないような話ができて、6年間も一緒にいたのに仲良くなる機会がなかった二人と友達になりました。貴重な機会をいただけたことを、心から感謝しています。有難うございました。