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《学会報告》第26回日本乳癌学会学術総会(林田 玲奈)

平成30年5月16日(水)~5月18日(金)、京都府京都市の国立京都国際会館にて第26回日本乳癌学会学術総会が開催されました。以下は参加された学生の林田玲奈さんからの報告です。


6年クリクラ 下部班 林田玲奈

今回は、京都で行われました乳癌学会に同行し勉強させていただきまして、ありがとうございました。
今回の学会では、乳癌の画像診断やその他の診断方法についてや乳癌の病理について主に学びました。画像診断の講演では、乳癌専用PET検査や乳癌のMRI所見を用いた術前化学療法の効果予測についてなど様々な項目が興味深いと感じましたが、一番面白いと思ったのは、東京大学の先生が講演された乳癌撮像用超音波CT装置の開発についてのお話でした。
乳癌のスクリーニング検査としては、マンモグラフィーと超音波検査が用いられていますが、超音波検査は術者依存性があり、3D撮像ではないため、検査時に記録されなかった断面について見直しが出来ないという欠点があります。今回発表されたこの超音波CTは痛みもなく、医師の技術に依存せず3Dで撮影することができます。水を張った水槽のようなものにベッドが置かれ、患者はそこにうつ伏せで横たわります。そして乳房を穴の中に上から入れて撮影します。乳房は重力で引き延ばされて重ならず、乳房全体が水に浸って撮影できるため、全体像を3Dで見ることができます。会場では、胸壁付近の病変の描出は難しいのではないかという質問が挙がっていましたが、その点に関しても改良中ということで、日本の乳癌スクリーニング検査の最先端を見ることが出来たと感動しました。
乳癌病理のセミナーでは、クリクラの前クールで病理を回っていたので興味があり出席しましたが、症例はとても難しく感じるものもたくさんあり勉強になりました。また、病理医でない外科の先生方の問題の正答率の高さにとても驚きました。将来、自分の科の病理はある程度自分で見られるようにならなければな、と思いました。
学会全体の感想としては、とても勉強になる場所だと思いました。先生方の発表は、もちろんよく考察されていて私にはとても素晴らしく感じましたが、先生同士質問をし合ったり、時に考察について厳しい指摘をしたりしながら高め合っている様子がとても印象的でした。他の人の話をきくことももちろん勉強になりますし、実際に自分で発表してみたり、質問・指摘してみたりすることでより理解が深まるなと感じました。
2日間大変お世話になりました。ありがとうございました。


第26回乳癌学会

第26回乳癌学会2