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《抄読会》岡田 怜美

タイトル
Ablation of Transcription Factor IRF4 Promotes Transplant Acceptance by Driving Allogeneic CD4+ T Cell Dysfunction

Wu J, Zhang H, Shi X, Xiao X, Fan Y, Minze LJ, Wang J, Ghobrial RM, Xia J, Sciammas R, Li XC, Chen W.

雑誌
Immunity 2017 Dec 19;47(6) 

PMID
29221730


臓器移植では拒絶反応が問題となり、拒絶回避のために抗原性を低下させる研究を行っている。本論文はアログラフトの拒絶回避に関する研究論文であり紹介した。
臓器移植における拒絶反応には、CD4+T細胞が大きく関わっていると言われている。CD4+T細胞の分化の過程において、Th1、Th17、Tfhへの分化はグラフトの拒絶へ関与し、一方で、抑制性T細胞(Treg)への分化はグラフトの受容(Acceptance)へ関与する。アログラフトに対して、CD4+T細胞の分化がどう調整されているかは不明瞭であり、本論文では、転写因子であるIRF4(Interferon regulatory factor4)に着目した。
MHCが完全にミスマッチであるマウスを用いて心臓移植を行い、グラフト生存などを解析している。レシピエントのCD4+T細胞でIRF4をK/Oすると、PD-1抗体は高発現し、サイトカイン分泌は低下し、細胞の分化増殖も抑制される。すなわち、IRF4をK/Oすると、T細胞の機能が低下し、アログラフトが拒絶されないという結果であった。今後新たな治療としての発展が望まれる。