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《学会報告》第118回日本外科学会定期学術集会(曽山 明彦)

平成30年4月5日(木)~4月7日(土)、東京都千代田区の東京国際フォーラムにて第118回日本外科学会定期学術集会が開催されました。以下は参加された曽山明彦先生からの報告です。


ワークショップ(8)「腹腔鏡下解剖学的肝切除の最前線【Video・International】

腹腔鏡下肝切除は、保険適応も広がり、解剖学的切除に対して施行されることも年々多くなってきました。当科で行っている解剖学的切除、特に、葉切除や区域切除など切除組織が大きくなる術式では、臍部にGelportというハンドアクセスデバイスを用いて行っています。腹腔鏡下肝切除は、従来の開腹手術と比し、創が小さい、出血量が少なくなるなどの利点がありますが、それらに加えて、解剖学的切除において開腹手術と同様の正確性・安全性が得られるかという点は、今後、同術式が広まっていくために非常に重要なポイントです。当科で行っているハンドアクセスを用いた腹腔鏡下肝葉切除、区域切除では、ハンドアシストをいつでも使用でき、かつ、創摘出の為に必要となる創の大きさは、いわゆる完全腹腔鏡下切除と変わりません。またハンドアクセスより、開腹でも使用するエコープローベを用いて、精緻な解剖把握を行うことができます。いいとこ取りの手術であることを報告しました。総合討論では、Pringle法使用の有無、亜区域切除を施行する際のアプローチ、血管処理の方法などについて、各施設の方法をそれぞれ報告しました。腹腔鏡下解剖学的肝切除が、安全、正確な術式として確立するように継続して取り組んで行くことが今後より重要と思われます。