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《学会報告》第118回日本外科学会定期学術集会(柿添 麻由子)

平成30年4月5日(木)~4月7日(土)、東京都千代田区の東京国際フォーラムにて第118回日本外科学会定期学術集会が開催されました。以下は参加された学生の柿添麻由子さんからの報告です。


第118回 日本外科学会定期学術集会に参加して

4月6-7日にかけて、第118回日本外科学会定期学術集会に参加させていただきました。
3000を超える演題、地域や専門の垣根を超えて活発に繰り広げられる議論、今後も外科学を深め、開拓していく先生方が一堂に会する場のパワー、このような会が毎年開催されていること、全てが圧巻でした。
ランチョンセミナーでは肝臓癌の再発を繰り返す症例では再手術の度に癒着が大きな問題となること、癒着を防ぐための新しいデバイスや演者の先生の工夫を知りました。ポリクリ実習では長くても2週間の経過を追うことしかできませんでしたが、肝臓癌で長い経過を経て再発を繰り返すとこんなにも癒着をおこしてしまうのかと、映像で知ることができ、手術における癒着は私が想像するよりも大変な問題なのだと感じました。
また、腹腔鏡下肝切除というテーマ1つにおいても、国や施設、術者によって、ポイントとして挙げる点、安全性に考慮した手術手技の工夫など、共通点も相違点もあることが非常に面白いと感じました。既存のガイドラインに則ることももちろん重要ではありますが、専門性をもつということは、それらを熟知した上で、このような場やメンター、はたまた同僚の意見を咀嚼し、ベストな方法を模索し続けることが求められるのかもしれないと感じました。
さらに、グローバルな世界へ〜外科医の国際医療協力〜では、個人的に一度お話を伺ってみたいと思っていた先生のご講演があり、幸運な機会に恵まれました。幹細胞の臨床応用やICG蛍光法、福島・長崎での甲状腺癌の疫学など自分が興味をもっていた分野の発表も複数聴くことができました。一方で、興味のあるセッションが被ってしまい、無念な思いもありました。
研修医の先生方・医学生の発表セッションもありました。医学生のセッションでは自分と同じ学年の学生が、それぞれ印象的な発表をしっかりとおこなっており、自分も頑張らねば…!とよい刺激を受けました。研修医の先生方の発表は自分が研修医になった際、どのような発表が求められるようになるのか…という目線で聞かせていただいていましたが、堂々とされており、慌ただしく新たな学びを得る日々の中で発表の準備も行うことは、大変かもしれませんが、大きな力になるように感じました。
学会を通して、今、外科学では何がトレンドなのか、学会がどのように開催されているのか、楽しさを肌で感じることができました。また、「医学」という学問であるからにはこのような場で発信しあうことが重要であると再確認しました。
この2日間で得られたことは図り知れず、将来医師として働く上で非常に重要な意味をもつ経験となりました。
大変貴重な機会を与えてくださった移植・消化器外科の先生方に、感謝の念でいっぱいです。本当に、ありがとうございました。先生方のご指導を胸に今後も精進してまいります。