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《学会報告》第118回日本外科学会定期学術集会(小林 慎一朗)

平成30年4月5日(木)~4月7日(土)、東京都千代田区の東京国際フォーラムにて第118回日本外科学会定期学術集会が開催されました。以下は参加された小林慎一朗先生からの報告です。


今回は、東京で行われた外科学会に参加しました。食道のセッションでは縦郭鏡や再建法などのセッションを聞きました。反回神経刺激装置の有用性を発表している施設がいくつかあり、今後導入が必要なオプションと考えられた。腹臥位手術における反回神経麻痺率は低下しており、術式として確立しつつあると思われた。我々施設でも依然と比べ成績は向上している。縦郭鏡と腹臥位のどちらがよいかは今後益々議論が高まってくると思われる。特にロボット支援手術も加わって、ますます議論が白熱しそうである。
 また外科細胞療法研究会に参加したが、脂肪幹細胞を用いた治療法とiPS細胞を用いた網膜再生に関して、聴講したが、どれも、先進的な内容であり、大変勉強になった。過度な期待はできないが、両者とも治療法として確実に進歩しており、次世代の治療法として期待できる内容であった。我々も再生医療を一般医療に普及できるように邁進していきたいと強く考えさせられた。
 自身は食道癌術後吻合部狭窄に対するステロイド内服療法について報告した。聴衆も少なく、認知度は低いと感じたが、課題を克服し、多施設で検討できるよう、今後も研究と症例を重ねていきたい。

質問:ステロイド局注療法はどうなのか。
答え:ステロイド局注療法は全く異なる治療法と考えており、不可逆的変化をもたらすために、慎重に適応を決める必要がある。もちろん良い方法とはおもうが、難治性瘻孔や死亡例も聞いており、当科としては、安易な選択は避けるべきと考えている。


小林慎一朗先生