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《学会報告》第118回日本外科学会定期学術集会(森田 道)

平成30年4月5日(木)~4月7日(土)、東京都千代田区の東京国際フォーラムにて第118回日本外科学会定期学術集会が開催されました。以下は参加された森田道先生からの報告です。


4月6日(金) PS-73-5 大腸 化学療法–2その他 
司会:東京大学 大腸肛門外科 野澤宏彰先生
演題:進行再発大腸癌の治療戦略–Early tumor shrinkage (ETS)は治療開始前に予測しうるか-
要旨:当科における進行再発大腸癌38例(同時性21例/異時性17例)のETSを検討し、それが予後予測因子となっているか、また、治療開始前にETSを予測しうる因子を同定できないか、を目的とした検討を行った。結果として、ETSは既報と同様に治療効果を予測しうる因子ではあったが、治療開始前にはそれを予測しうる臨床組織学的因子の特定はできなかった。
質問:ETS判定時(8週以内)にPDとなった症例はあったのか。
   →8週時では最大で腫瘍増大は10%でありSDの範疇。PDとなったものはない。
   ETSによって治療方針を変更することはあるか。
   →現段階ではETSが見られなかったからといって治療を変更することはない。
    PDとなるまで、もしくは副作用によって治療継続が困難となるまで継続する。

以上の返答に対し、「ETSが効果を予測しうるなら、それを判定した時点で、今後治療方針の変更も視野にはいるのでは?この議論は数年前から平行線ですね。」とのコメントをいただいた。
   
   RAS野生にも抗VEGF薬を選択した症例があるようだが、選択基準は?
   →患者さんの職業やfeasibilityなど社会的背景を考慮して選択しています。

同セッションにおけるその他の演題について。
8題中2題が腫瘍免疫関連のご発表であった。これからやはり免疫はトピックとして外せない分野であることをやはり感じた。当科でもさらに研究を成熟させていくべきだと痛感した。