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《学会報告》食道内視鏡手術手技研究会(古賀 彩華)

平成30年2月9日(金)~2月10日(土)、福岡県北九州市の産業医科大学にて食道内視鏡手術手技研究会が開催されました。以下は参加された学生の古賀彩華さんからの報告です。


北九州食道手技セミナーに参加して
医学部5年 古賀彩華

今回は、北九州で行われた食道手技セミナーに同行させていただきました。医師を対象に行われているセミナーや学会といったものに参加するのは初めてだったので、学生のうちに一度経験することができてよかったと思います。
一日目の講演は、正直学生の段階の今の知識では理解するのがとても難しく、ごく一部が断片的にわかる程度でしたが、先生たちが日ごろの診療や手術に加えてこういった講演会などに参加されることで、ほかの病院の先生たちと情報交換したり、新しい機器や手技に関しての最新の情報を得たりしているのだと参考になりました。
二日目は、産業医科大学病院でのカダバー実習を見学させていただきました。学部3年生の頃に系統解剖で扱ったホルマリン固定ではなく、新しい固定法を用いることでより生体に近い状態のであるため、出血が少ないこと以外は日頃見ている手術とほぼ変わらない術野であることに驚きました。私は上部消化管の手術を見学すること自体が今回初めての機会だったので、見慣れない術野で解剖を理解するのが大変でした。しかし、元来の側臥位での手術をより正確に行うためにどうすればいいかや、縦隔鏡を用いた新しい手術法について先生方が議論しながら実践するのを見たり、リアルタイムで金高先生に解説していただきながら見学することで、講義を耳で聞くだけの時とは違い実際に見ることで臨場感を持って見学することができました。
今回参加させていただいたカダバー実習は日本でまだ数回しか行われていない新しく貴重な試みであるということだったので、そのうちの一回に参加できてよかったと思います。学生の時分での参加だったので、内容はなかなか難しく理解が追い付かないところも多々ありましたが、実際に見て学べるのは本当にいい勉強になりました。日本ではまだ広く普及していないカダバー実習ですが、海外ではカダバーを用いたトレーニングセンターもあると聞きます。もし自分が医師になったときに、例えば若手の時には執刀医になる前のトレーニングとして、またもう少し経験を積んだ後にはより安全性の高い手術や新しい術式を身に着けるための場として、カダバー実習があったらとても役に立つと思います。実際、今回のセミナーに参加された先生方も、手技を議論しながらいろいろな角度で試してみることは生体ではできないことなのでとても勉強になった、と口々にお話になるくらいかなり充実していたご様子でした。もっと日本各地でこのカダバートレーニングが導入されれば手術技術の情報交換にもつながり、かなり医療のレベルは上がっていくと思います。長崎大学でも今後カダバートレーニングの導入が予定されているということなので、私たちの世代が医師になるころにはもっと幅広く普及していてほしいと感じました。また医療技術の進歩のためには必ず必要なものだとも感じます。
今回は、貴重な勉強の機会をいただきありがとうございました。


食道内視鏡手術手技研究会①

食道内視鏡手術手技研究会②