FC2ブログ

《学会報告》Living Donor Liver Transplantation 2017(曽山 明彦)

平成29年10月27日(金)~28日(土)、アメリカのダラスにてLDLT2017が開催されました。以下は参加された曽山明彦先生からの報告です。


本学会は生体肝移植に焦点を絞った学会であり、会場となったダラスがある米国の他、ヨーロッパ、アジア各地からの参加がありました。私は、初日の7:30-8:30のAsk the Expertというセッションで、How to optimize recipients preoperativelyというテーマでlectureを行う機会をいただきました。
ワークショップのような形で会場の皆さんと時間をとってdiscussionをすることができ、大変有意義な時間となりました。
現在、当教室の夏田君が留学しているSeoul National UniversityのSuh教授が、本学会のLDLT study groupのPresidentを務められました。この領域での韓国の勢いは衰えを知らず、1施設での肝移植数が年間100例を超える施設が、国内で鎬を削っています。施行数だけでなく、進行肝細胞癌への肝移植や完全腹腔鏡下ドナー手術など、新しい取り組みで世界をリードしています。またインドやトルコも多くの生体肝移植を施行しています。一方、日本からも多くの先生が招待され、精緻な手術手技、詳細な学術的検討を発表されていました。日本の現状では、韓国やインドのように年間の肝移植件数が100件を超えるような施設はありませんが、前述の如く、日本が今まで築き上げてきた精緻な手術手技や、基礎研究も含めた詳細な科学的データを諸外国と共有していくことが重要であると再認識したことに加え、今後、何を発信していくべきか考える機会となりました。
本学会では、米国で活躍されている日本人の外科医の方々にお会いすることができ、第一線で活躍されているその姿に大いに刺激を受けました。以前よりも、さらにsmall worldになっている現代です。引き続き、この分野に携わる多くの方々と情報交換、共有していきたいと思います。