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《学会報告》 第103回日本消化器病学会総会(堺 裕輔)

平成29年4月20日(木)~22日(土)に東京都新宿区、京王プラザホテルにて第103回日本消化器病学会総会が開催されました。
以下は参加・発表された堺裕輔先生からの報告です。


【堺 裕輔】
日時:平成29年4月22日(土) 13:30-16:00
会場:第7会場(42階高尾)
セッション名:ワークショップ8:肝線維化治療と肝再生医療の最新知見
演題名:WS8-5 細胞シート工学を利用した血管網を有する皮下培養型ヒト肝組織作製

<全体の感想>
日本消化器病学会総会であるため、再生医療や基礎系の発表は少なかった。iPS細胞由来ヒューマン・オルガノイドの特別講演があり、iPS細胞のみからの組織作製が現実味を帯びてきていると感じた。


<会場からの質問>
Q:支持細胞は何をしているのか。
A:増殖因子産生による血管新生を主に担っていると考えている。線維芽細胞は、肝細胞の生存や増殖には寄与してないのではないか。脂肪由来幹細胞は、増殖にも寄与していると考えている。支持細胞の種類でメカニズムが違うかもしれない。

Q:血管は筋層から伸びるのか。細胞シートの裏表が重要なのか。
A:強く生着するのは筋層が多いが、一概には言えない。細胞シートは1日もあれば細胞が動き再構成されるため、裏表は影響ないと考えている。

Q:対象疾患は何か。
A:組織がまだ非常に小さいため、まずは補充療法での利用を考えている。

Q:胆汁等の処理はどうか。致死マウスモデルでは処理しきれていないのではないか。
A:皮下肝臓は胆管を持たないので、皮下肝組織の胆管構築は今後の課題である。マウスは、ブリッジで生存を延長していると考えているが、血液中の多量の処理はどうなっているのか、詳細を検討したい。現状では、非常に困難な課題である。