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《学会発表報告》第29回日本小児ストーマ・排泄管理研究会(石井 絢)

平成27年6月27日(土)、朱鷺メッセにて第29回日本小児ストーマ・排泄管理研究会が開催されました。以下は、参加した石井絢先生からの報告です。



日時:平成27年6 月 27 日(土) 16:28~17:16
会場:第二会場 
セッション名:一般演題 4 鎖肛
演題名:1 .思春期にDrop outとなった順行性洗腸法(Malone antegrade continence enema; MACE) 3 例の検討

<全体の感想>
専門性の高い研究会への参加で、正直修練医として参加することに不安があったが、日頃参加している学会とは異なり、小児外科、泌尿器科、看護師など他職種の集まる学会で、大変貴重な経験となった。
緊急手術や、悪性腫瘍への定例手術とは異なり、小児の成長・発達の中で排泄に関して必要になってくる処置は、医師やその他の職種と児のかかわりあい方そのものを反映しており、定例化されておらず、なやましい症例も数多くあった。
その中で職種の異なる意見、経験者からのアドバイス等が際立っており、それらをもとに今後どんな対応をしていくのかまで考えさせられる、非常に意味のある学会であった。
指導医としてご指導いただきました小坂先生、発表の機会を与えてくださいました第一外科の大畠先生、そして江口教授には感謝の意を申し上げます。

<会場からの質問>
Q:MACE導入以前は逆行性洗腸を行っていたか。MACE導入時には親の介助があったのか。
A: 症例1.2では逆行性洗腸の施行あったが、症例3は不明であった。導入時は前例親の介助があったが、思春期を迎えて、中途半端な自立心の中でその介助を拒否するようになったのが、Drop outの誘因であると考える。

Q:そもそも自立できていない児への導入は見合わせるべきではないか。
A: 10歳以下で介助者の存在がある症例の方が、改善率はよいという報告もあったが、本症例は実際にその後自立が芽生えた際に、中途半端な自立心の中で洗腸が持続できずにdrop outしてしまったため、自立した児への導入が望ましいのかもしれない。また自立心が芽生えた際に、きちんと対応できるように指導するサポートが必要である。