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SSTTコースに参加してきました!(井上悠介)

重症外傷の治療法とは!? SSTTコースに参加してきました!

9月27,28日に、大阪府の泉州救命センターが開催されているSSTTコースに参加してきました。SSTTコースとは、Surgical Strategy and Treatment for Traumaの略であり、要は、重症外傷に対する治療を学ぶoff the jobトレーニングコースです。当科が施設会員として登録しており、優先的に受講させていただきました。このコースは、医師2名、看護師2名でチームとして参加し、同じ講義を受けたのちに、動物(豚)を使用した外傷モデルの手術を行います。当科からは、金高医局長と井上、看護師は救命センターの宮田さん、手術室の谷村さんという男性4人のチームで参加しました。参加チームは全部で3チーム、計12人でしたが、インストラクターは、その倍以上の方々がおられました。

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初日は座学が中心でしたが、チームで情報を共有する重要性から肺損傷、心損傷に対する具体的な治療法など多岐に亘る内容でした。Decision makingでは、『胸腹部外傷のショック症例に対して、まずはどこからアプローチするのか?』『出血が持続している確証はないが、ショックが持続する症例に対してどうするか?』(だいぶん簡略化しています)など、非常に頭を悩ませる症例に対して、チームで方針を検討していきました。

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2日目の昼前からは、いよいよ実技に入りました。実際にその場で損傷が発生し、それに対してチームで対応していきました。外傷手術は予定手術と違い、何が起こっているのか直前まで分からないことが多く、情報を得た時点でチーム全体にそのことを伝える重要性を痛感しました。医者が術野に集中しすぎると、手術が一つの流れとして全然進みません。結果的に大きなトラブルなく、手術を完遂することができましたが、本日経験した外傷は、心損傷、大動脈損傷、下大静脈損傷、肺損傷、肝損傷、膵損傷、腎損傷、十二指腸損傷、小腸損傷などであり、緊急開胸、大動脈遮断、肺門部クランプ、緊急開腹、各臓器や血管の修復、腎摘、肺切除、膵体尾部切除、小腸切除、パッキング、vacuum packing closure などの手技も実際に経験することができました。

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長崎では、死が差し迫った外傷の患者さんに出会うことは大都市ほど多くはありません。しかし、外科医としてそのような患者さんに出会ったときは、この2日間のことを思い出しながらチームとして対応し、救命できるように全力を尽くしたいと思います。

当科では、江口教授の元、移植医療や癌医療だけではなく、Acute care surgeryにも力を注いでいます。研修医や学生の方々も、私たちと一緒にAcute care surgeryに携わってみませんか?
(文責:井上 悠介)

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(写真左から、井上、金高医局長、救急認定看護師宮田さん、手術室看護師谷村さん)