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カザフスタン訪問 Syzganov Scientific Surgical Center にて、3例目の生体肝移植に協力してきました。



 8月初旬にカザフスタン・アルマティにおける生体肝移植への協力を報告しましたが、今回、8月24日から27日まで、再びカザフスタンを訪問し、生体肝移植手術に協力してきました。当科からは、江口 晋教授と曽山が訪問しました。

今回の生体肝移植は、当科が協力して3件目、カザフスタンの歴史では4件目となります。今回のレシピエントは、C型肝硬変、肝細胞癌合併の男性で、ドナーはその夫人でした。到着翌日に施行された手術は滞り無く進み、外科医、麻酔科医、co-medicalのコミュニケーションもよりスムーズとなり、手術の流れへの相互理解が深ってきているように感じました。前回使用したカザフ語での器械要求もより自然になったのではと思っている次第です。

 翌3日目には、前日手術を施行した患者さん、ドナーさんを診察し、術後管理について、カザフスタンチームとdiscussionを行いました。日本帰国後も、両者とも順調な経過を辿っていると連日連絡をもらっています。
 また今回の訪問で、新たに4名の肝移植レシピエント候補者の診察を行いました。前回の訪問時に行われたSyzganov Scientific Surgical Centerでの生体肝移植の成功については、カザフスタンで大きく報道され、多くのコンサルテーションを受けているようです。
 将来的に、カザフスタンの人々が、生体肝移植を安定した医療として、継続的に受けられるように、技術支援やシステム作り等で当教室が力になれれば嬉しい限りです。

 今回の訪問で、前回移植を受けた二名のレシピエントと会うことができました。二人とも、「移植を受ける前と全く違う。元気になって嬉しい。」と笑顔で話してくれました。カザフスタンの医療従事者や患者さんと接することは、外科医として、技術面、精神面の両面で大事な事をあらためて考える貴重な機会になっています。

 最後になりましたが、カザフスタンでの肝移植への参加の機会を下さった江口教授、また出張中、御協力を頂いた教室員の皆様に御礼申し上げます。

                      文責 曽山明彦

写真1.
レシピエント候補男児の診察風景。
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写真2.
前回訪問時の生体肝移植レシピエント2名と共に。
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