第19回日本異種移植研究会 優秀賞受賞(夏田 孔史)

平成29年3月、当科の夏田先生が第19回に日本異種移植研究会の一般演題発表において優秀賞を受賞されました!!
研究題目「ラット初代肝細胞は、ヒト羊膜上の培養で長期的に機能維持する」

夏田先生優秀賞

夏田先生、おめでとうございます!!

学位を取得しました!!(夏田孔史)

平成29年3月8日に夏田孔史先生が、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻の博士(医学)の学位を取得されましたので、お知らせ致します!!
夏田先生学位


夏田先生 おめでとうございます!!

海外出張報告(足立 利幸)

第3回 広州-長崎 消化器外科シンポジウム

長崎と広州の医学交流の一貫である広州医学シンポジウムに参加してまいりました。
海外学会は初めてでしたが、中国語-日本語の同時通訳であった為、発表時はリラックスして発表できました。しかし逆に同時通訳であるため中国の先生からの質問がかなり積極的で質問時間は大幅に超過していました。また中国ではめずらしくディスカッション形式(相手を尊重しあまり行わないそうです)で症例報告したりと、かなり有意義な学会でした。
中国を訪れたのは初めてであり、様々なところで中国の力強さを感じました。広大な大地と常に開発途中のビル群と大量の人。中国はまだまだ伸びしろがあるのだなぁと感じました。

また当科に留学されておられた古先生、王先生、sheng先生、Liu先生、Zheng先生にもお会いし本当に暖かく迎えていただき、当科と中国の強い絆を感じることができました。
このような貴重な経験をさせていただき江口教授をはじめ教室スタッフの先生方に感謝申し上げます。

Q高齢者PDの手術適応は何を参考にしているか。
もちろんEPASSも大切だが、外科診察の見た目の印象や麻酔科との話し合いによる耐術評価などから総合的に判断するのがよいと考える。
QERCPなどは外科医がしているか。
外科も内科もしています。特に胆管癌など切除範囲の設定が必要な場合は外科医が関与した方がいいと思われます。
Q超高齢者で有用でないのはなぜか。
超高齢者は検討因子以外の要因も非常に多くなるためその他因子をさらに含めなければいけないのではと推察される。
など質問が多すぎてすべては把握できませんでした。

《学会報告》第16回日本再生医療学会総会(堺裕輔)

2017年3月7日に第16回日本再生医療学会総会が仙台にて開催されました。 
以下は参加した堺裕輔先生からの報告です。

【堺 裕輔】
日時:平成29年3月8日(木) 14:50-15:30
会場:ポスター会場(展示室)
セッション名:組織工学2
演題名:P-02-083 術後急性肝不全予防のための迅速な肝細胞複合シート作製

<全体の感想>
前回よりも肝臓の発表は少なかった。膵島の皮下移植を行っているグループがいくつかあり、iPS細胞由来の機能性細胞を安全に移植するためのサイトとして皮下が注目されつつあるとの印象を受けた。全体的に、細胞シート関連の発表は減っていた。

<会場からの質問>
Q:細胞シートでなければならないのか。
A:皮下に効率よく移植できるのであれば、形状にこだわりはない。システムが単純なので、あらゆるグラフト作製手法が使えるだろう。ただし、肝細胞は酸素消費が高く、培養環境下では数層が生存限界とされているので、厚さをコントロールしなければならない。血管網がない組織であれば、in vitroで立体的にするのは困難である。

Q:組織からの肝細胞分離効率はどの程度か。細胞数はいくら必要か。
A:現在は、癌切除後の臨床検体を用いており、分離効率は一概には言えない。本発表でのプロセスを導入すると、Freshな肝組織が手に入るため、格段に効率は向上するだろう。一部の機能に限れば、15グラム程度の肝組織作製で何とかなるかもしれない。生体内で増殖させるシステムが必要である。

Q:FBSコーティングを行うことで、何が起こっているのか。
A:FBSの何が接着しているのかははっきりとは言えない。FBSに含まれている何らかのECMが吸着し、細胞接着に寄与しているだろう。FBSではなく、Collagenなどでも良いが、温度応答性培養皿であるので洗浄工程が必要でないFBSが作業がよりし易いだろう。

《学会報告》第50回制癌剤適応研究会(小林和真)

2017年3月17日に第50回制癌剤適応研究会が徳島にて開催されました。 
以下は参加した小林和真先生からの報告です。


【小林 和真】
2017年3月17日 12:40-13:40
一般講演大腸2、O5-5
演題名:切除不能進行・再発大腸癌におけるRamucirumab (Rmab) +FOLFIRIの初期使用経験の検討

<全体の感想>
 この学会は今年で50回目と、癌治療学会に近い歴史を持っています。SDI法などの感受性試験の研究会が母体になっており、演題数も100程度の小規模学会ながら、世話人や座長は旧帝大系の重鎮が多数選ばれています。
 内容的には大学院リサーチ風のものと、臨床が半々ぐらいでしょうか。
 いずれの演題も、この学会のために作ったというよりは、他の学会に出したものにちょっと追加した感じです。そのためか、新しいネタはあまりないのですが、かなり重厚な演題もありました。
 幸いに、天気にも恵まれ、まずまず盛会だったかと思います。聴衆は規模と内容からみて少なかったですが、免疫については8割方はうまっていました。
 私以外は、永田康浩先生が、メトフォルミンを含めた免疫の話をシンポジウムでされていました。
 時期はだいたい、3月下旬です。
 因みに来年は岐阜の下呂温泉、再来年は神戸の有馬温泉が予定されています。
 演題は、MMや外科系集団会・地方支部例会程度のネタであれば、必ず通りますので温泉好きな方(笑)はchallengeなさってはいかがでしょうか?
 
 私のセッションは隣で免疫のセッションがあったためか、聴衆は少なめでした。
 GISTの200症例の解析や、計画的L-OHP外しの臨床試験、PFSと縮小率の積分から、
効果を予測するなど、興味深いものもいくつかありました。
 自分の発表自体は特に問題なく終了しました。
会場からの質問はありませんでした。

Q:(座長の先生からは)Rmabは単独で使えるのですか?の意味の質問があり。
A: Rmabはレセプター抗体なので、単剤でも抗癌剤として機能します。
 ちょうどcetuximabと同じ様に考えてもらうといいです。
補足)
 おそらく、同じ血管新生阻害薬でありながらbevacizumabは単独では使えないのに、ramucirumabはなぜ単剤でいいのかという意味だったのかも知れません。
 もう少し詳しくいうとbevacizumabはVEGF-Aを中和する抗体ですが、レセプターへの作用はできないため、殺細胞性はありません。これに対してramucirumabはVEGFR-2を抑えることで、腫瘍増殖シグナルを止めることができますので、抗癌剤として単独で働くことができます。
 ただし、ramucirumabは標的が対血管系であるのに対して、cetuximabは対腫瘍であるという違いはあります。