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長崎南高の生徒さん方が研修にいらっしゃいました!

2019年8月19日(金)に長崎県立長崎南高等学スーパーサイエンスハイスクール (SSH) 選択の生徒さん14名が研修にいらっしゃいました。長崎南高は文部科学省SSH指定を受けており『長崎の地域特性を生かした研究者育成プログラムの開発』をテーマとして様々な活動を行っておられます。午前中は丸屋安広先生による細胞シートを用いた再生医療や長崎近代医学史などに関する講義と、研究施設の見学が行われました。午後からは移植・消化器外科の実験室で細胞の継代や細胞シートの剥離などを実習しました。暑い中でのハードなスケジュールとなってしまいましたが、皆さん最後まで熱心に頑張ってくださいました。今回の研修で勉強したことは、9月7日(土)の文化祭で研究発表されるそうです。
この研修は私達教職員にとりましてもたいへん良い勉強となりました。今後もぜひこのような地域の皆様との技術交流や情報発信の場を設けていきたいと考えております。
御参加頂いた長崎南高の皆様、御協力くださいました医局の先生方、ありがとうございました。

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客員研究医が中国から来られました!(Zhou Wei先生)

客員研究医として、中国からZhou Wei先生が2019年1月25日(月)~8月5日(月)まで来られました!
留学中は、厚労省の短期免許を取得され、臨床業務の研修もされました。

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中尾病院長に表敬訪問しました
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《学会報告》第74回 日本消化器外科学会総会(丸屋 安広)

令和元年7月17日(水)~19日(金)、東京都港区、グランドプリンスホテル新高輪にて第74回 日本消化器外科学会総会が開催されました。以下は参加された丸屋安広先生からの報告です。


7月17日 ワークショップ 【総論】 知られていない消化器外科の歴史
演題名:「カステラは400年前のERASだった」

長崎の名産品であるカステラは16世紀にポルトガルから日本に伝来した南蛮菓子です。カステラは材料が卵,砂糖,小麦粉と栄養価が高く,日本で最初にカステラを焼いたのは宣教師で外科医であったルイス・デ・アルメイダと言われております。アルメイダはキリスト教だけでなく南蛮医学を日本に広めた人で豊後(現在の大分)に日本で最初の西洋式の病院を建てますが、そこで医師として多くの患者を救いますが、当時の日本の医療になかった栄養の重要性を説きます。そのためカステラはポルトガルから400年前にキリスト教徒一緒に日本で伝来したものの一つですが、新しい栄養の考え方という側面を持ちます。今回の発表では2005年に発表されたヨーロッパ発のERASプロトコールの特徴の一つである早期栄養投与の重要性に絡めて「カステラは400年前のERASだった」として発表を行いました。
また、長崎大学嚥下リハビリテーションセンターの三串伸哉准教授中心に行われている嚥下障害のある方でも食べられるよう工夫して作られた「なめらカステラ」(寒天がカステラにまぶされている)も紹介しました。https://yumecastella.com/
このような発表の機会を与えてくださった江口教授、学会長の慈恵医科大学矢永勝彦教授に御礼申し上げます。

(質問)
カステラの栄養価の中には亜鉛などの微量元素も含まれますか?
(回答)
カステラは卵を多く使うことから、亜鉛を含めた微量元素も含まれております。1切れで160kcalと高カロリーで蛋白質、脂質も含まれているため非常に栄養価の高い食品です。
参照(https://calorie.slism.jp/115009/

(質問)
砂糖はその当時日本でも精製されていましたか?
(回答)
砂糖は多くは輸入に頼っておりましたが、江戸時代中期ごろからは少しずつ日本でも生産されていたようです。

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《学会報告》第37回 日本肝移植学会(大野 慎一郎)

令和元年7月25日(木)~26日(金)、京都市下京区、メルパルク京都にて第37回 日本肝移植学会が開催されました。以下は参加された大野慎一郎先生からの報告です。


ワークショップ1 脳死肝移植マージナルドナーの移植成績
演題名:Extended criteria donorからの脳死肝移植

全体感想
2年ぶりの肝移植学会に参加して参りました。本学会は移植担当医師だけではなく、消化器内科医師、麻酔科医師やコメディカルの先生も多く発表されており、肝移植に従事する皆で肝移植を発展させていこうという熱い思いが感じられるものであった。参加時間は限られていたが、大変勉強になりました。

質疑応答
①先生方のドナー選択基準は?
 現在は脂肪肝はHarvest時の評価で30%以内、線維化に関してはレシピエントの状況にもよるがF2までを許容している。AIHドナーからの移植を1例施行しているが、同症例はF2の線維化であったが、自己免疫疾患である為、ホストが変われば肝への自己抗体は働かないと判断し施行した。その後の大きな線維化進行は認めていない。

②HIV/HCV重複感染患者に対する移植を2例行っており、1例で線維化の進行を認めるが原因は?
 ARTの影響も否定できないが、一番の原因はDAAが一般的でなかったことが原因のHCV再燃であった。今後はDAAにより線維化の進行は抑えられると考えられる。

③線維化が進んでいる症例にはどのような特徴があるか?
 1例は糖原病の病勢悪化によるものと考える。またHIV/HCV感染のHCV再燃例も線維化進行を認めた。ドナー脂肪肝は当シリーズでは線維化進行の原因とはならないが、レシピエントの体重増は線維化に影響しており栄養管理が大切であると考える。

④プロトコールで定期的に肝生検を行っており、その後の経過が見られるは非常に意味があると考えます。今後も症例を蓄積して、御発表下さいとの感想を頂いた。

《学会報告》第74回 日本消化器外科学会総会(大野 慎一郎)

令和元年7月17日(水)~19日(金)、東京都港区、グランドプリンスホテル新高輪にて第74回 日本消化器外科学会総会が開催されました。以下は参加された大野慎一郎先生からの報告です。


演題名:長崎大学病院における膵臓移植

全体感想
外科領域で2番目に大きな学会ということで、多くの医師が参加し議論も盛り上がっていた。私のセッションは膵臓関係のマイナーなセッションであり、様々な疾患の発表が行われていた。今回は膵臓移植関連の上級演題はなく、その影響で膵臓移植関連発表は私を含めて2題のみであった。また今回は当科のクリクラを選択している4名の学生が参加し、学会の熱気に触れられたことが良い収穫であったと考えました。

質疑応答
①3例中2例でACR発症しているが、その場合は膵腎共に拒絶されるのか?
  当科症例の1例は腎のみの拒絶であった。膵腎同意移植であっても30%程度は片側臓器のみの拒絶であると報告されている。

②膵移植のスタートアップ成功おめでとうございます。今後も発展させてくださいとの感想を頂いた。